山崎知事と棟方志功

 アイヌが熊祭りとか、祭りのときにいちばん最初に捧げる花矢、それから『花矢の柵』とつけたそうです。いままでの日本の文明、文化の美のあり方を表現するのに、「そういうものが南から北に向かっているあり方が非常に多かったけれど、この矢を北から南へ吹き返す。青森のほうからのいのちを、こんどは南のほうへぶつけてやるというような形のものにしたいと思った」と棟方志功がある座談会で語ったそうですが、
この『花矢の柵』こそ、祖父岩男が知事在職中に県庁舎落成に合わせてお願いして制作して頂いた作品です。

 この写真は『花矢の柵』お披露目の際に棟方画伯と並んで得意満面の祖父と、棟方画伯の右端にチヤ夫人。
 
 祖父は、この三年後の知事二期目途中の63歳で亡くなります。

また、『花矢の柵』も損傷を防じる意味から随分前に取り外され、祖父から由来を聞かされていた孫にしてみると県庁正面階段からの眺めは少し寂しい気がします。


山崎 力




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