ご存知、三厩(みんまや)には様々な義経伝説はあるし、若干22歳の吉田松陰も相次ぐ異国船来航の中で国防の実態を検分するために三厩に来ているそうだし、362段の階段でありながらの「国道339号」というのも、面白い。
県外の人なら、『津軽海峡冬景色』の「ご覧、あれが竜飛岬」で覚えているのでは?
あの竜飛岬が、津軽半島・本州最北端の三厩の岬となる。今では市町村合併で、外ヶ浜町三厩。
ところで、三厩沖でとれる「竜飛鮪(タッピマグロ)」は、「大間鮪(オオママグロ)」という大ブランドの名に敵わないだけで、味が殆ど変わらないのをご存知ですか?
三厩沖を僅か先まで泳ぎ大間にたどり着いたのが「大間鮪」に昇格する。頑張れ、竜飛の鮪たち!(勿論、大間も地元だから「大間鮪」の今後の活躍も祈っています!)
ともあれ、地元民としては、三厩の集まりやパーティーでマグロの解体ショー付で丸ごと食べる機会に恵まれると、秘書ならずともいそいそと出かけていくことになる。
初めて食べた頭の中の身をかき出した処は美味しかった、なぁ。当然、赤身も中トロも美味しいのだけど、三厩産はサッパリ気味でありながら味が濃い、と言えば良いのか…。子どもの頃、年中食べていた濃厚な味の鮪は何処のものだったのか?札幌・久米商店のお兄ちゃんに今度聞いてみたいところだが、印度鮪だったのか、なぁ。
三厩はマグロだけに非ず。三厩名物は、何ッたって「若生(わかおい)おにぎり」です!新芽の薄くやわらかい潮の香りがする長い部分をご飯を巻ける程度にカットし、昆布の目に気をつけてきゅっと力を入れて包む。
初めての「若生おにぎり」体験の日。目張り寿司などとはちょっと違う緑色の塊りを前に、50年近く生きた上で知りえなかった体験をすることに相成った訳でありました。
全くもって噛み切れない。(神さま、助けて!)
周りをぐるりと善男善女に取り囲まれ、皆さんの視線を浴びている故、頬には微笑みを絶やさず飲み込もうにも、歯が立たない。(誰でもいいから、助けてっ!)
糸切り歯やら前歯、奥歯を総動員しつつも空しく、結局もの凄い形相で噛み切ったけれど、今度は飲み込むのも超大変で、いやはや。
初めてのワカオイ体験が苦しかったのは、ちょっと大き目にしっかり力強く握ってくれた所為らしいけれど、若生昆布の種類にも因るらしい。
とはいえ、今ではオムスビ好きの私のレパートリーの重点アイテムの一つ。青森県人でも知らない人が多いので、得意になって作ってはうん蓄を傾けながら手渡して差し上げています。
「若生おにぎり」こそは、海の力を丸ごと味わえる逸品です。皆さんも、どうぞ! |