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 東通村

 広大な東通村は、かつて集落間の横の陸上連絡が悪く、村役場が、各集落から道路が集まるむつ市内にあったことで有名です。私自身、学生時代に、恐山(むつ市)に行く途中、車中でうつらうつらして、ふと気がつくと東通村役場前で、どうして東通にいるのか、不思議に思った記憶があります。

 その東通村、秘書になって間もなく父の幼馴染の老部のI村会議員(当時)宅を訪れたあと、まだ当時新築の(現)村役場に行った時の記憶が鮮明です。それこそ、何もない所に、奇想とも言える現代建築の役場群だけが、建っていました。学校群や住宅が建っている現在でも、建設途上の未来都市の観がありますが、当時はそれこそ、それまで経験のない印象でした。

 その後は、選挙などを通じ、村の各地を巡りました。寒立馬の尻屋崎は、私自身の最初の選挙の総選挙。それまで写真だけの灯台と馬の風景と、よく晴れた日だった記憶があります。その途中の日鉄鉱業(当時)には、石灰石運搬用のトロッコを引くディーゼル機関車の軌道があり、積出用の桟橋など、まさに別世界の風景でした。また、尻屋の集落と自動車道が通じていない尻労の集落、まさに漁業の町を実感しました。


 当時に比べ、例えば父と初訪問したI氏宅へのむつ市近川から老部への峠越えの道路も改良されるなど、東通村の道路網は、目に見えて改良されました。現在の隘路は、白糠と六ヶ所村泊間の断崖沿いの所ですが、今は改良バイパス工事の真最中で、あと二・三年で解消されるでしょう。

 その背景は、原子力発電所の設置にあります。東北電力に続き、東京電力も発電開始される予定です。原発だけでなく、近年、風力発電機が大規模に設置され、まさに、下北のエネルギー基地の中心といえるようになっています。

 そのため、六ヶ所村に続き、県内二番目の地方交付税の不交付団体(自治体)になることが、確実視されています。不交付団体は、自治体の収入だけで(国からの助けなしに)、村の財政をまかなえるわけですから。県や他の市町村から見れば、うらやましい限りです。その成果が、先記した役場周辺の学校校舎群で、バス送迎でこれまで村内各地にあった小・中学校を一ヶ所に集中して、教育効果を上げようというわけです。

 ただ、その反面、他の集落のまだ使える廃校舎を見て、私は少々寂しく感じました。勿論、少子化の下で、やむを得ない選択ですが、何事も、よいことばかりではない一つの典型だと思います。

 お隣の六ヶ所村もそうですが、最先端技術と県内でも水田の少ない、漁業、畑作、牧畜地帯とが共存する東通村は、そこに未来の希望を感じさせる村です。

この村に輝かしい将来を実現しなければ、日本の将来が無い、そんな感じすら、私にはしている村なのです。

山崎力

☆ 東通村

 『青森で一番嬉しいこと、大好きなこと、自慢できること。』

それは、美味しくて安い店が県内あちこちに沢山あることだ。 

 去年の冬の終わりから夏までの「青森県、個人的ベスト1」は、何といっても東通村の食堂のランチ。

 選挙期間中の昼ごはんは、コンビニのサンドイッチやおむすびを移動の車中でモソモソ食べることが多い。連日、夕ご飯までコンビニということさえある。選挙三回目となる平成13年や四回目の平成20年の選挙戦までは、青森に帰るのを20分遅らせてラーメン屋に入り、タン麺を食べることも間々あった。食欲が無くてもラーメンは大好きだから、その上、タン麺なら野菜も少しは取れる。

時には生ビールを飲み、帰りの車中、爆睡することもあった。

 今回は、そんな余裕は全くなかった。とにもかくにも、一刻も早く家に戻って寝る。寝たい。寝かせて。その一心で、もう、何もかも二の次、三の次。

 歳なんだなぁ〜としみじみ…過ごした57歳の半年間だった。

 そんな中での自民党事務局長に連れられて寄った東通村のランチ。

南蛮味噌(?)に絡めたイカのお刺身と絶品の雲丹の丼。お味噌汁、漬物、小鉢が付いて何と、千円!これは、美味しかった!千円で、この味!東通、恐るべし。

そういえば新進党当時、下北を随分挨拶回りさせて下さった大畑の先生がいて、お茶請けの大間の山盛りの雲丹もさることながら、東通村白糠でも随分ご馳走になったことを思い出した。

 こんな食事を普通に普段食べているのかとその時は、ただただ驚いたものだ。

ピースリンクスという勉強会のメンバーの一人に八代英太(元代議士)夫人がいる。

彼女は実に多種多様にわたる活動をしている人ですが、ある時、東通村と交流をしていると言い出した。彼女の地元の東京下町の小学校と東通の小学校とが交流活動をしているというのだ。

先ずは、東通の子どもたちが葛飾区内の小学校に東通の魚介類を持ち込んでホームステイをし、その後、東京の田舎を持たない下町の子供たちが東通にホームステイをする。

あるのは自然の恵みだけの東通村(東通の皆さん、ごめんなさい。)に来た東京の子どもたちとの交流風景は青森朝日放送の番組になっているが、便利な東京での毎日と不便な田舎の生活の違い、そして時間はゆっくり流れる時にだけ見えるものがあるということを知ること。

その後も、子どもたちの活動が続いているのかどうかは知らないけれど、海も山もある東通の生活を東京中の子どもたちに体験させたいと思う。

もう一つ、東通村ネタ。

むつ市での法事の折には、お膳に鮑が何種も出る。その日もお刺身に、バター蒸と次々

と食べていたら、お隣に座っていた村長さんが帰り際にひょいとご自分の鮑を下さった。

私が、よっぽど嬉々として美味しそうに食べていたからだと思う。その次の法事の際には離れた席にも関わらず、「はいよ。」と鮑を寄越して下さった。

う〜ん。そりゃ、大好きだけど。物欲しそうにして見えていなたら、ちょっと困る。

山崎晃子