質問「『中間報告の作成遅延について』他

(平成10年10月8日参議院外交・防衛委員会会議録より抜粋)


(前略)
○山崎力君 今回の問題で一連の長官の発言から見て、ちょっと問題があるのかなと思っていた点が一つございます。
  というのは、中間報告に関してなんですが、中間報告というのは何のためにあるのか。最終報告まで非常に時間がかかる。そうすると、その事案についての結論は出るんだけれども、その間にそれの対応策をそれぞれの立場の者が考えなきゃいかぬ。そのベースになるデータをその判明時点までに出すというのが中間報告の趣旨だと思うんです。だとすれば、一応省庁として、役所としてその行政並びにそういうやっていることの中身についての報告を求められるわけですから、その対象というのはあくまでも国会なわけで、その国会の会期中のある時点に中間報告を出すことによって、役所だけではなくて国民の代表としての我々にその内容を提示して、そこでその対処方をみんなで考えようというのが中間報告の趣旨だと私は思うんです。
  そういう点で、ようよう延長になったということで間に合って、十四日までということで最低限のラインは踏みとどまったわけですけれども、まさに必要とされる時点までに判明した事実を報告し、何が判明されていないか、今後最終報告までに詰めるのかということを明らかにする、そういった中間報告というのが延び延びになったということは我々にとって非常にいらいらのもとであったし問題でなかったのかと私は思っているんですが、その辺について長官、いかがでございましょうか。

○国務大臣(額賀福志郎君) 御指摘の点はよく理解できるところもあり、また我々もいろんな人の聞き取り調査をしてきたわけであります。二百人余りになるわけでありますけれども、前も言いましたが、それぞれの矛盾点や食い違いについて、これをどういうふうにフォローしなければならないかとか裏づけをとるとかいう作業もありましたし、急いで誤ったことを申し上げてもこれは我々の責任にもなりますし、そういう意味では、早くやりたい、しかし正しくなければならないという思いもありました。
  しかしながら、会期中を努力目標というふうに掲げさせていただきまして、我々もできる限り作業を進めさせていただいたと。今委員の御指摘のとおり、十四日までにわかっている範囲内で報告をさせていただき、御議論をいただきたいというふうに思っております。
○山崎力君 言葉じりの問題はこれ以上余り言いたくないんですけれども、まさに間に合わなければ中間報告の意味が余りないということを考えていただければ、努力目標というよりも中間報告する以上は絶対の目標でなければいけないと私は思いますので、その点、今後に生かしていただきたいと思います。
  それからもう一つ、今同僚議員からの話もありましたけれども、コピーを自宅に持ち帰って処分した云々という話がありました。これは一般的にいってほかの省庁でもないわけではないんですけれども、一応、最も機密度の高いものを扱う防衛庁として、内局とはいえ機密度においてはむしろ制服の扱うものより高い部分はあるわけで、その辺の取り扱いのところが、いわゆる上層部の良識というか、言葉をかえれば自分の判断に任せられている部分があるのではないかという気がするわけです。
  自宅で処分したものが大したものかどうかは、これはわかりません。しかし、そういった意味において、仕事の性質上持ち帰るなとは言いませんけれども、それはあくまでもほかのところと違った、中身によってはそれこそ特殊なかばんに入れて必ず本庁に持ち帰るとか自宅において絶対破棄しないとか、そういう内部規約を制服組だけでなくて内局の方々にもこの際もう一回点検する必要があるんじゃないかなという感覚を持ったのですが、その辺はいかがでしょうか。

○政府委員(伊藤康成君) ただいま先生御指摘のとおりでございまして、書類の内容等いろいろその種類が当然あろうかと存じます。
  当然のことながら、秘文書等につきましては、これはもう制服の方ばかりではなく内局の職員につきましても同様に厳しい規制がございまして、みだりに部外には持ち出せない、どうしても必要な場合には先生がおっしゃったような特殊な箱に入れる等の厳密な手続をとることになっております。
  そこで、それ以外の、通常いろいろな資料が私どもの方に入ってくるわけでございまして、それらにつきましては、その種類が非常に雑多でございますので必ずしも一律の規定はできない、むしろそれぞれの官僚の常識の問題かと存じます。
○山崎力君 きょう議題になっております給与の問題なんですが、これは制服、それから内局は一般職、他の省庁との絡みもあって問題は薄いわけですけれども、中身をざっと見て、人の懐ぐあいの関係もあり、仕事の問題がわからないという部分もあっての、そういった準じてという表現の中での改定でございますけれども、将来的ないわゆる制服を含めた方々の給与体系というものを今後どうやっていくかということに関して、これは素人見ですけれども、今のままの準じた形で、例年どおりほかのところがこうだからこうですよという形でいいのかなという気も若干しないわけではありまぜん。これは定年制とも絡んでまいりますけれども、その辺についての検討というのはなされたんでしょうか。
○政府委員(坂野興君) 公務員の給与体系全般が民間の給与に準じた額に従来からしてきているわけでございまして、その中で、自衛官につきましては、人事院が勧告する給与体系に基づきまして、自衛官の勤務の特殊性を考慮いたしまして特別な俸給表をつくっているわけでございます。諸外国等の例を見てみましても、一般のいわゆる文官とそれから軍人の給与につきましては、それぞれ大体バランスのとれたものというふうな仕組みになっておりまして、基本的には私どもの制度もそういった制度と同じような体系になっておるというふうに考えております。
  具体的に、問題は自衛官の勤務の実態に即した処遇をするということが一番大事ではないかというふうに考えておりまして、私どもといたしましても、自衛官の処遇の改善につきましては、諸手当等の改善ということで今後とも努力していきたいというふうに考えております。
○山崎力君 最後になりますが、今回のいろいろな四社事案その他、これは若干長官の方の発言もありましたけれども、本筋といいますか内局の話、背広組の話なんですね。制服の方はほとんど現時点では関与が見えてこない。
  それで、歴史的に見ても制服の人たちと内局、背広の人たちがうまくやるということは極めて重要なことでございまして、そういった意味においては、実際に不幸な事態で防衛庁が、自衛隊が真価を発揮するにはやはり制服の人たちに動いてもらわなきゃ困るわけで、そういった人たちに対してのモラル面の確保の意味からも、今後内局としてよほど襟を正さなければ制服に対してのモラル面を含めた指導ができなくなるというのが今回の最大の問題だろうと私は思っております。
  その辺に対する今後の手当てといいますか気配りについて、長官のお話を伺って、質問を終わりたいと思います。

○国務大臣(額賀福志郎君) 山崎委員の御指摘のとおりだと思います。
  したがいまして、我々は調達本部をめぐる背任事件等については、検察等の事実解明と同時に、我々もどこに問題点があるかということについて調達検討会を設けさせていただきまして、そこで議論をし、しかもなおかつ再発防止のためにどういう手だてがあるのかということについて、抜本的な改革をつくっていかなければならないというふうに思っているところであります。
  一方、いわゆる証拠隠滅の問題につきましても、これは事実関係を明らかにして厳正な処置をしていく、そういうことを我々ができるかできないかが問われているというふうに思っておりまして、それをきっちりとやることによって、制服組ばかりではなく、ましてそれを支えてくださっている国民の皆さん方の信頼を取り戻さなければならないというふうに思っております。そういう責任を感じながら仕事をやらせていただきたいというふうに思っております。
○山崎力君 終わります。

(後略)